常々思っていることの一つに、好奇心の重要性があります。同じ能力や情報を持っていても、好奇心の水準が違うだけで、出力というか出来ることには大きな違いがあるということです。
例えばここに新聞の朝刊があり、その中に或る二字熟語が一つだけあったとします。50人の聴衆がいる講演会場で、講演の最中に全員にその新聞を配り、「その熟語を探して下さい」と言っても、そう簡単には見つけることは出来ず、大概の人は眠り始めてしまうかも知れません。しかし「最初に見つけた人には50万円差し上げます」と言えば、恐らく5分以内に誰かが発見するでしょう。同じ素材−情報で、同じ目で、同じ脳を使っているにもかかわらず、結果が大きく違います。これは動機付けの問題ですが、普段の生活やビジネスの中で、このような動機付けを維持出来る源泉は好奇心ではないでしょうか。
私の尊敬するウォール・ストリートの巨人達はみな無尽蔵とも思える好奇心を持っています。好奇心を如何に高く維持するかの秘訣はまだ分からないのですが、好奇心が極めて重要であることは痛感しており、あの手この手で高い好奇心を維持していきたいといつも考えています。