体育の日は元々今日ですが、御存知のように数年前から自動的に月曜日に移動するようになっています。休日がバラバラにあっても使い勝手が悪いので、このように変更したのでしょう。
そもそも日本は国民の祝日がとても多い国で、恐らく主要国の中ではトップです。おまけにゴールデンウィークなどという大型連休まで作られています。ところが勤労者の平均的休日数は主要国中最低でしょう。ヨーロッパであれば国が休日と指定しなくても勝手にみんなが休みを取る訳ですが、日本人は放っておくと働いてばかりなので、このように半強制的に休みを取らせているのでしょう。別にこれは国民の健康を考えてのことではありません。休みがなければ消費が出来ない。消費がなければ、どんなにいいものを一杯作っても経済は伸びない。ですからこれは経済政策的な国策だと思います。経済は常にバランスが重要です。この連休は経済の為にいい連休となるでしょうか。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。