お待たせしました。多くの御要望に応えて、債券ベアファンド(DKA債券ベアオープン)を本日からコールセンターで取り扱いを始めました。
これは、簡単に言うと長期金利が上昇すると基準価格が上がる投信です。先週の金曜日時点での基準価格は1904円ということですから、ずっと何年間も長期金利が低下してきたので、元々1万円の基準価格であったろうものがここまで値を下げてきたことになります。史上最低価格は6月12日の1727円で、この日10年長期国債の利回りは史上最低の0.435%をつけました。先週の金曜日の10年国債金利は0.965%(これはマネックスのHP、ログイン後の「投資情報」のサマリー・ページで確認することが出来ます)、この1ヶ月の間に0.53%も金利が上昇したことになります。この間に基準価格は10%強上昇しており、ザックリ言うと10年国債金利が0.01%上昇すると、基準価格はその20倍の0.2%程度上昇する関係にあります。しかしこれはあくまでも大雑把な概算であって、このような関係が常にある訳ではありません。(理論的に解説すると、このファンドは債券先物を4倍のレバレッジで売り建てていますから、10年国債の金利が0.01%上昇すると、債券先物の受渡最適格銘柄の満期は7年程度なのでその金利は恐らく0.007%程度上昇し、その価格は(7年債なので)その7倍の0.05%程度下落し、レバレッジ4倍でファンドの価格は0.2%程度上昇するということになりますが、ちょっと複雑過ぎますね。
因みに手数料は1000口未満で基準価格の1%、1000口以上で0.3%ですが、この計算によると1%の手数料分基準価格が上昇する為には、長期金利がその20分の1の0.05%程度上昇する必要があることになります。)各国の株式、為替など、いろいろなマーケットが上がる時にも下がる時にもその動きに参加してリターンを取れるような商品やサービスを継続的に充実して参りましたが、今回遂に、長期金利の上昇にかけられる商品が加わりました。宣伝のようで恐縮でしたが、債券関連はなかなか分かりにくいので、このコーナーの中で説明させて頂きました。商品の詳しい内容はこちらをご覧下さい。http://www.monex.co.jp/visitor/shohin/toshin/ichiran/kokunai_saiken.html(コンプライアンス担当から一言)
※この投資信託は元本が保証されているものではありません。
※御購入を検討される際は、目論見書の内容を御確認の上、御自身で御判断下 さい。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。