黒タクについては今年の1月30日に一度つぶやいていますが、昨日乗った黒タク(正確にはK社のニュ−カラータクシー)でまた新たな発見がありました。K社が始めた黒タクは、一人勝ちを許さない他社の反対にあって自ら「全車黒タク化」を降りた訳ですが、K社の元来の黄色いタクシーも、最近は黒タクと同じちょっといい作りの車体に変わってきているようです。
何故かというと、黒タク化は止められてしまったのですが、黒タク用の車体のN社からの納入は逆に止められず、その車体を従来通りの黄色に塗っているのだそうです。割に合いませんね、と聞くと、いずれお客さんがK社の車体はみんないいと分かってくれればそれでいいんです、と運転手さんは答えました。詳細な事実は知りませんが、業界や取引先との理不尽な関係に首をかしげると共に、私企業の逞しさも垣間見た気がしました。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。