フィアット・グループはフェラーリを年内に上場させるらしい。ちょっと前だととても考えられなかったことです。かつての名門とは言え、一時期はかなり品質も下がり、典型的なラテン型気まぐれ製品というイメージが強かったのですが、F1においてここ数年常勝するようになり、ガラッとイメージが変わりました。エンジンやブレーキなどのトラブルで他のメーカーが続々とリタイヤする中で、最後までトラブルもなく高いパフォーマンスを見せつけて勝ち続けると、流石にメーカー自体や市販車の品質イメージが上がります。それを受けて恐らく業績も伸び、上場するのでしょう。フェラーリをここまで変えたのは誰でしょうか?ミハエル・シューマッハでしょうか?シューミィのスポーツマン精神については賛否両論があります。しかし車体の情報を豊富に、かつ正確に感知し、しかもその情報を極めて正しくエンジニアにフィードバックして車体の完成度を高めていく能力に関しては異論の余地がないようです。何事に付けてもフィードバックが如何に重要であるかを思い知らされます。