我が国は法治国家であって、立法、行政、司法の三権は分立しています。しかし最近、本当にこの三権分立が機能しているのか疑問に思うことがあります。M・Sさんのように立法府の人間が行政府に対して特別な影響力を持ってしまったりとか、K・Tさんのように立法府の人間でありながら法律を犯すことと単なるミスを混同してしまったりとか、本当にビックリすることが多くあります。しかしもっとも呆れるのは、最高裁判所が違憲状態であると判断している国政選挙における一票の重さの違いがいつまで経っても抜本的に是正されないことです。司法の最高判断を立法府や行政府がしっかりと実行できないとなるとこれは問題です。東京都の外形標準課税問題も、一般的な善悪・是非論とは別に、司法と行政という観点からも注意して見ていきたいと思っています。