今日は新聞休刊日です。しかしどの新聞も発刊されていて、何の変わりも認められません。興味深かったのはむしろ昨日の紙面です。各紙、「内外情勢が激変しているので明日は新聞休刊日ですが発行します」とか、ただ単に「予定を変更して発行します」とか様々な告知の仕方をしていましたが、事の発端は2ヶ月程前に産経新聞が「夕刊をやめる、新聞休刊日も駅売りで発行する」と言い出して某氏から反発を買い、結局産経新聞社長は新聞協会副会長を辞職まですることになったとか・・・、確かそんな話だったと思います。気になって駅まで読売新聞と産経新聞を買いに行きました。産経新聞には当初の計画通り「明日は新聞休刊日ですが特別版を駅で売ります」と書いてありましたが、読売には休刊するとも、予定変更とも、何とも書いてありませんでした。しかし通常通り一日分の番組表しか載ってなかったので今日は発行するのだろうと思っていたら、やはり素知らぬ顔で平静通りに発行されていました。
しかし何も表明しないというのはどうでしょう。実際に記事を書き、版を作っている人達の気持ちと、某氏の気持ちは果たして一緒なのでしょうか?
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。