剣術などでよく「間合い」が大切だと聞きます。剣道を習った訳ではないのですが、時代劇や剣術劇画などで「斬る斬られるは剣の鋭さではないッ。間合いをどう取るかなのだ。」なんてことを剣聖が目をつぶりながら言ったりします。剣を全く振る前に間合いを取りながら向き合うだけで、「参りました」などと叫んで土下座するといった場面もたまにあります。この人と人の間合いは、斬る時だけでなく、人に近しくなる時にも肝要であるということを最近知りました。どういうきっかけで人との間柄を更に深めるか。これはコミュニケーションを考える上で重要なテーマですが、当社の若い社員H君の話を聞いて感心しました。合コンとかで複数の女の子と一緒に居る時に、彼は喋り上手という訳でもないらしいのですが、気に入った女の子が居るとスッと彼女に物理的に近付くのだそうです。言葉ではなくて間合いによって気持ちを表して、受け容れられないとまたスッと遠ざかる。言わば間合いだけでコミュニケーションを取る彼は、合コンキングだそうです。いやはや、中々の達人と言う他はないでしょう。