東京では最近黒塗りのタクシーが増えています。昔に逆戻りみたいですが、どんなTPOでも利用できますし、どこかハイヤーみたいで高級感もあり、内装もタクシーとハイヤーの中間のような作りになっているので人気です。
これはそもそも大手のK社がニュー・カラー・タクシーといって濃紺色で始めたのですが、他の大手も今は追随していて毎日増殖しています。昨日乗ったK社黒タクの運転手さんに聞いたのですが、同社は全ての車を黒タクに換えるつもりだったところ、他社から「クレーム」が来てこの3月に黒タク変換を止めるそうです。一人勝ちは許さないということでしょうか。折角いいアイデアを思いついたのにおかしな話です。何よりも利用者が喜んで使っている黒タクの増え方が、こういった理由で止まってしまうというのは何とも不可解な国です。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。