温泉の本格度をランク付けする動きがあるらしい。例えば「ぬめり」が、本当に効き目のある温泉成分からきているのか、汚い話で恐縮ですが湯に浸かった大勢の人の脂分からきているのかとかを分析して、6段階だかに区分するのだそうです。私は反対ですね。温泉は科学的な効用だけが目的で行く訳ではなく、なごむとかそういった感情的な余裕を求めていく場合の方が多いと思うのですが、そういう所に科学とか評価を持ち込んでも如何なものかと思います。科学的には本格的でなくとも癒し度ナンバー1だった温泉はどこかありがたみが減りますし、一方科学的に本格的だと格付けされた温泉が混んでしまったら、やはり余裕がなくなります。結局温泉界全体の効用が減るだけではないかと、私は思ってしまいます。