財務省が検討しているとされる個人向けの変動利付国債というのはどうもピンと来ません。昨年12月7日のつぶやきにも書いたように、個人による国の信用の金融商品保有が我が国においては低いという理由はあり得ないと思います。国債発行の消化懸念という理由は、銀行が買わなくなって誰も買わなくなった場合にもし増税によって台所事情を賄うということになると、それは本質論としては正しいのですが、当面の経済状況を考えると中々難しい等、単純にはいい悪いを言い切れない側面もあるでしょう。しかし「インフレ時に有利な金融資産として変動利付で」というのはどうも変な気がします。何故なら景気が良くなってインフレになるなら税収も増えるでしょうし、国債消化をそれほど気にする必要もないでしょう。だとすると日本売りによる為替の暴落(円安)に伴う輸入インフレを心配してくれているとすると、その原因はそもそも財政破綻にあり、それに対応するために更にインフレに応じて利子が高くなる借金をしようというのは蛸が足を食うみたいでどこかおかしくないでしょうか?