最近中国が気になります。遂にWTOにも参加したので、グローバリゼーションの渦にも巻き込まれていくでしょうか。かつて日本が国際社会に復帰し、経済力を強めるに従って、1ドル360円から100円以下まで円が切り上げられて行ったように、いずれ中国も国際社会の税金というか参加料を払わせられることになるのでしょうか(しかしそれは同時に中国資産の国際的な価値の上昇を意味します)。中国の人口は13億人、日本の約10倍です。GDPは約150兆円、日本は約500兆円。中国A株、B株、香港株などを足した時価総額は約150兆円、日本は約320兆円です。因みに米国においては時価総額はGDPの約1.5倍です。いずれ中国のGDPが日本のそれに並ぶ日も来るかも知れません。注意深く、大きな興味を持って中国は見ていきたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。