今朝起きて外を見て真っ暗だったのでふと気付いたのですが、明日は冬至です。通常今頃は「年の瀬」という雰囲気で街は一杯ですが、今年の東京はそういった感じが全然ありません。あと十日で正月というのも、どうもしっくり来ません。ここに来て構造改革を断行しようとする決意に迷いが見え、予算案もどこかパッとせず、強いメッセージが伝わって来ません。
マーケットはそれを見透かしたように、今月に入って円はドルに対して6円も売られました。マーケットに完全に見放される前に、きちんと前進しなければいけません。「夜明け前が一番暗い」という言葉がありますが、さしずめ冬至は一番暗い日でしょうか。明日の冬至を境に徐々に日が延びるように、我が国にも段々暖かさが戻って来るといいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。