不良債権問題が我が国の経済の低迷の元凶である。とにかくまず不良債権問題を治さなければいけない。不良債権の為に銀行がローンを出せなくなってしまっているのが一番の問題である。このような論調が毎日世間を圧倒しています。本当にそうでしょうか?確かに景気が悪くなってくる時にはその通りだったかも知れませんが、ここまで景気が悪くなり、大きなデフレが進行している現在においては少し違うのではないでしょうか?日々物価は下落していますから、お金を借りるよりも、少し待った方がモノは安く買えます。そのような状況下で、果たして日本中の企業が本当に借金をしたがっているのでしょうか?一方先行きの不安などから消費は冷え込んだままです(消費が冷えるからデフレになるとも言えます)。GDPの65%は個人消費です。消費を伸ばさなければ経済は復活しませんし、経済が元気良くならなければ不良債権は増える一方です。不良債権だけに目を奪われていないで、税制にしろ何にしろ消費を刺激する諸策にもっと注力すべきではないでしょうか?