先週の中国株ですが、上海総合指数は反落となりましたが、深セン総合指数、創業板指数、香港ハンセン指数は続伸となりました。中国本土株は先週お伝えしたように、16日(金)の大引け後、中国証券監督管理委員会(CSRC)が証券会社の信用取引業務における立ち入り検査の結果、中信証券、海通証券、国泰君安証券に違法行為があり、これらの証券会社について3ヶ月間、信用取引の新規口座開設を禁止したと発表したこと(その他にも合計9社を処罰)により大幅安でスタートしました。しかし、CSRCは19日(月)夜に開いた記者会見で、今回の証券会社への罰則は、当局による株価上昇の抑圧を目的としたものではないことを強調。

このことにより20日(火)以降は反発となっています。旧正月前に何らかの金融緩和策や景気刺激策が出るとの期待感が膨らんだことや中国人民銀行(中央銀行)が7日物リバースレポで金融市場に500億元を供給したことも好感されました。その他、先週発表された中国の経済指標が比較的堅調だったことも相場の支援材料となっています。まず、中国の2014年第4四半期のGDPが市場平均予想の+7.2%を上回り+7.3%に。そして、12月の中国鉱工業生産(前年比)は+7.9%、12月の中国小売売上高(前年比)は+11.9%、12月の中国固定資産投資(年初来、前年比)は+15.7%、1月のHSBC中国景況感指数(速報値)は49.8 となり、中国固定資産投資以外は市場平均予想を上回って着地しています。

香港株も週前半は中国本土株と同じような株価推移となりましたが、週末に大きく上昇しています。これは欧州中央銀行(ECB)が量的緩和策を発表し、世界的に株価が上昇したことを受けたものです。銘柄別では時価総額の大きなテンセント(00700)やHSBC(00005)が週後半に大きく上昇し、相場を牽引しました。今週発表される中国の経済指標ですが、1月27日(火)に1-12月の中国の工業セクターの企業利益(前年同期比の伸び率) が発表されます。

コラム執筆:戸松信博