もしここに特別なコインがあり、表と裏の出る確率が違うとします。表が出れば勝ちとして、表の出る確率が50%よりも低いのにそれでも「勝とう」とする時は、大きな掛け金を賭けて一発勝負をするでしょう。逆に表の出る確率が50%よりも高い場合には、小さな掛け金でなるべく多くの回数コインを投げる方が得です。
経営も似たところがあるのではないでしょうか。50%よりも低い確率で経営判断が出来ない場合は、そもそも経営すべきではないでしょう。しかし50%よりも高い確率で経営判断できる場合、これはちゃんとした経営者であれば本来当然のことなのですが、その場合は何度でも迅速に判断できる方が得です。経営の独立性が重要である、というのは正にこの意味においてだと思っています。