【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 52,867.98  △11.89 (10/22)
NASDAQ: 26,008.86  ▼694.00 (10/22)

1.概況

米国市場はダウ平均がやや上昇したものの、全体としてはやや売り優勢の展開となりました。半導体製造装置のラム・リサーチ[LRCX]の決算が市場の期待に届かなかったと受け止められたことで11.8%安と急落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も6.7%安となりました。

ダウ平均は67ドル安の52,788ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き後に下落し、日本時間23時37分に347ドル安の52,508ドルでこの日の安値をつけました。その後、反発し、日本時間1時39分に71ドル高の52,927ドルでこの日の高値をつけました。以降は下落に転じた場面もあったものの、概ね横ばい圏で推移し11ドル高の52,867ドルで3日続伸となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は694ポイント安の26,008ポイントで反落、S&P500株価指数は93ポイント安の7,663ポイントで4日ぶりの反落となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち6業種が上昇、5業種が下落となりました。生活必需品が3.1%高、公益事業が2.0%高、ヘルスケアが1.3%高となりました。一方で、コミュニケーション・サービス、情報技術が3.0%安、一般消費財・サービスが1.7%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中20銘柄が上昇しました。プロクター・アンド・ギャンブル[PG]は2026年7-9月期決算を発表し売上高などが市場予想を上回ったほか、通期の売上見通しを引き上げたことも好感され5.6%高と、構成銘柄中のトップの上昇率となりました。そのほか、ホームデポ[HD]が4.3%高、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]が3.8%高となりました。一方で10銘柄が下落し、キャタピラー[CAT]が4.9%安、アマゾン・ドットコム[AMZN]が4.6%安、エヌビディア[NVDA]が4.4%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、メタ・プラットフォームズ[META]は2026年12月期の設備投資計画の下限を従来から50億ドル引き上げ1350億ドルとしました。また、7-9月期の設備投資については8割増の349億ドルと営業キャッシュフローを上回り、将来的に同社の財務の不透明感が強まることが懸念されました。さらに、決算説明会でも9月に提供開始したAIエージェントの「ミューズ」について多額の投資が必要になることを示しました。これらの内容が嫌気され、7.0%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.17%低い4.95%で取引を終えました。23日朝のドル円相場は156円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

半導体関連銘柄の下落により、やや売り優勢の展開となったもののダウ平均は上昇し、米国市場は高安まちまちの展開となりました。それにより、相対的に安全資産とされる米国債が買われたことで利回りが1ヶ月ぶりの低水準となりました。また、政情不安や財務悪化の懸念からフランス国債への売り圧力が一段と強まっていることも米国債が買われる要因となりました。中東情勢をめぐっては11月3日の中間選挙後に米国がイランへの攻撃を再開する計画を策定したことが報じられたことから、原油相場はやや上昇しました。
夜間の日経平均先物は890円安の62,310円で取引を終えました。米国市場での売り優勢の流れを受けて、本日の日本市場は売り優勢でのスタートが見込まれます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)