東京市場まとめ

1.概況

日経平均は810円高の64,885円と反発して取引を開始しました。原油相場の上昇一服が好感され、朝方から買いが優勢でのスタートとなりました。9時29分には1,300円超高い65,404円まで上昇し、この日の高値をつけました。その後は伸び悩み、前引けは748円高の64,823円となりました。

後場も上げ幅を縮小する展開で、積極的な買いが限定的となった日経平均は最終的に545円高の64,621円で反発しました。

TOPIXは34ポイント高の4,043ポイント、新興市場では東証グロース250指数が20ポイント高の766ポイントで同じく反発しました。

2.個別銘柄等

サッポロビール(2501)は2.3%安の1,954円をつけ、8営業日ぶりに反落しました。今月7日、公正取引委員会が国内大手メーカー4社を独占禁止法違反(不当な取引制限)の疑いで強制調査に乗り出したと報じられた中で、先行きの不透明感と直近の上昇による利益確定の売りが重荷となりました。

村田製作所(6981)は1.7%高の6,756円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。20日、米スペースX[SPCX]といったAI関連企業の好決算を受け、積層セラミックコンデンサー(MLCC)関連株にも買いが広がりました。また外資系証券が同社のレーティングを「買い」と強気の見方を継続した点も支えになりました。

日東紡績(3110)は4.4%高の3,040円をつけ、大幅反発となりました。AI・半導体関連への注目が高まるなか、同社の高機能ガラスの需給逼迫が当面続くとの見方が改めて意識され、見直し買いが入りました。

ソニーフィナンシャルグループ(8729)は1.3%安の143.2円をつけ、3日続落となりました。20日、日本経済新聞が「金融庁が(傘下の)ソニー生命保険の元営業社員らによる金銭不祥事をめぐり、親会社のソニーFGへの立ち入り検査を検討していることがわかった」と報じました。グループのガバナンス(企業統治)などを調べるとされ、評判悪化を懸念した売りが出ました。

note(5243)は2.3%高の2,935円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。20日、東証プライム市場への市場区分変更の申請に向けて準備すると発表したことで、投資家層の拡大やプライム市場の指数に連動した運用を目指すファンドからの資金流入を期待した買いが入りました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は0.9%高で3営業日ぶりに反発しました。AI・半導体関連銘柄に買い戻しが入ったものの、後場は伸び悩みました。明日の材料には今晩のテスラ[TSLA]やメタ・プラットフォームズ[META]の決算発表が注目されます。前日に行われたスペースXの決算では、イーロン・マスクCEOによるテスラとスペースXの合併検討に関する発言が注目されました。メタ・プラットフォームズを含め、過剰投資や信用への懸念が危惧される局面において、2社の業績見通しなどが注目されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)