東京市場まとめ

1.概況

日経平均は161円安の64,755円と続落して取引を開始しました。欧米の金利上昇が投資家心理の重荷となったほか、株価指数先物に売りが先行したことも日経平均を押し下げました。

前引けは、404円安の64,512円と下げ渋る場面が見られたものの、後場は再び売りが優勢となりました。半導体や銀行株など広範な銘柄が売られ、一時は下げ幅1,000円超となった日経平均は最終的に841円安の64,075円で大引けとなりました。

TOPIXは58ポイント安の4,009ポイントで3営業日ぶりに反落、新興市場では東証グロース250指数が21ポイント安の745ポイントで続落となりました。

2.個別銘柄等

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は3.7%安の3,351円をつけ、3営業日ぶりに反落しました。前日の米国市場では、米主要行で構成するKBW銀行株指数が下落したことなどから、連想売りが出ました。また、人工知能(AI)関連企業の財務などを巡る先行き不透明感が、金融システム不安を連想させていることも売り材料となりました。

ファーストリテイリング(9983)は2.0%高の75,360円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。傘下の「ユニクロ」にて、一部商品やサービスを値上げすると発表したことから、今後の収益性向上を見込んだ買い材料となりました。来月10日から2026年秋冬商品全体で平均約4%値上げするとされています。

サイバーセキュリティー大手のトレンドマイクロ(4704)は4.8%安の6,700円をつけ、大幅続落となりました。19日、直近における人工知能(AI)を悪用したサイバー攻撃の急増を受け、法人向けに最大で合計100億円分のセキュリティー製品のライセンスを無償で提供すると発表しました。無償提供による短期的なコスト増を懸念した売りが優勢となりました。

コーエーテクモホールディングス(3635)は3.8%高の1,741.5円をつけ、反発しました。19日、2027年3月期の中間決算では、営業利益が前年同期比44%増の115億円であったと発表しました。従来予想は同12%減の70億円であり、一転して増益となったほか、市場予想を上回る着地を好感した買いが入りました。

プリント配線板メーカーのシライ電子工業(6658)はストップ高水準となる18.1%高の522円をつけ、大幅反発となりました。19日、2027年3月期(今期)の当期純利益予想について、前期比24%減の10億円を見込むと発表しました。従来予想は54%減の6億円であり、業績の上方修正を好感した買いが殺到しました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は1.3%安・TOPIXは1.4%安と共に軟調な推移となりました。AI関連銘柄に加え、金融システム不安などが意識されたことで銀行株などに売りが出ました。明日に向けて、米主力銘柄の決算発表に注目が集まります。今晩はネットフリックス[NFLX]やスリーエム[MMM]、防衛関連のノースロップ・グラマン[NOC]の決算発表が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)