東京市場まとめ
1.概況
日経平均は863円安の66,880円と大幅安で取引を開始しました。前日の米国市場では、人工知能(AI)関連銘柄といったハイテク株を中心に大きく売りが出たことで、日本市場でもリスクオフ姿勢が鮮明となりました。前場は一貫して下落基調で推移し、3,255円安の64,489円で前引けとなりました。
後場も一段と下げて始まり、12時51分には64,092円をつけ、この日の安値を更新しました。その後は下げ渋ったものの、終日軟調な推移となった日経平均は最終的に3,318円安の64,425円で大引けとなりました。
TOPIXは97ポイント安の3,999ポイントで続落、新興市場では東証グロース250指数が25ポイント安の756ポイントで3日続落となりました。
2.個別銘柄等
キオクシアホールディングス(285A)は12.3%安の12,880円をつけ、大幅続落となりました。半導体関連へのリスクオフに加え、同社の信用買い残を売り残で割った信用倍率は13日時点で54倍台と高水準にあり、需給悪化への懸念も売り材料となりました。
サイゼリヤ(7581)は7.6%高の7,050円をつけ、大幅反発となりました。14日、2027年8月期(今期)の当期純利益が前期比21%増の134億円と過去最高になる見込みと発表しました。市場予想には未達であったものの、値上げの発表も評価され、買いが優勢となりました。
良品計画(7453)は一時10.7%高の4,855円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。14日、2027年8月期(今期)の営業利益が前期比10%増の1140億円を見込むと発表しました。4期連続で過去最高益を更新する見込みで、市場予想を上回る堅調な業績見通しを好感した買いが集まりました。
中古車買い取り大手のIDOM(7599)は一時24.0%安の886円をつけ、年初来安値を更新しました。14日、2027年2月期(今期)の当期純利益が一転して減益見込みであると発表したほか、今期の減配や今年1月に導入したばかりの株主優待制度の終了を発表したことが失望売りにつながりました。
サイバーセキュリティサービスを展開するグローバルセキュリティエキスパート(4417)は1.9%安の6,380円をつけ、続落となりました。日本企業で相次ぐ不正アクセス被害を受けて足元ではサイバーセキュリティー関連銘柄には資金流入が続いていたところ、「期待先行」との見方が利益確定の売りを呼びました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は3,318円安と歴代3位の下げ幅で大幅続落となりました。コアウィーブ[CRWV]の社債が信用不安を契機に急落したことで、AI・半導体関連銘柄が軒並み売られる展開となりました。
明日に向けて、国内の場中に予定される台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)[TSM]の決算発表が注目されます。リスクオフ姿勢が鮮明となったAI・半導体セクターだけに、同社の先行き見通しなど、株価の反転材料があるか注目されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
