【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 52,002.41  ▼175.28 (10/16)
NASDAQ: 26,140.03  ▼572.99 (10/16)

1.概況

米国市場は主要3指数揃って下落しました。先週、コアウィーブ[CRWV]の社債利回りが急騰したことをきっかけにAI関連銘柄の株価が急落した後いったん自律反発が見られたものの、週末には再び業界全体への過剰投資懸念が広がり、相場全体を押し下げました。また、中東情勢悪化の懸念から原油価格が急上昇したことも投資家に嫌気されました。

ダウ平均は130ドル高の52,308ドルでこの日の取引を開始しました。寄付き直後に上昇し、日本時間22時56分に404ドル高の52,582ドルでこの日の高値をつけました。高値をつけた後、徐々に値を下げながら下落に転じ、日本時間3時56分に329ドル安の51,847ドルでこの日の安値をつけました。以降はやや下落幅を縮小したものの、最終的に175ドル安の52,002ドルでこの日の取引を終え、反落しました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は572ポイント安の26,140ポイント、S&P500株価指数は84ポイント安の7,659ポイントでいずれも反落しました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち6業種が上昇、5業種が下落となりました。エネルギーが2.5%高、公益事業が1.4%高、生活必需品が1.3%高となりました。一方で、情報技術、コミュニケーション・サービスが2.5%安、一般消費財・サービスが1.2%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中14銘柄が上昇しました。シェブロン[CVX]が2.6%高、コカ・コーラ[KO]が2.1%高、トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]、プロクター・アンド・ギャンブル[PG]が1.5%高となりました。一方で、アルファベット[GOOGL]、セールスフォース[CRM]は2.5%安、シスコシステムズ[CSCO]が2.2%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、石油会社のエクソンモービル・ホールディングス[XOM]は第3四半期暫定決算を発表し、精製マージンが約45億ドル増加したことを明らかにしたことで2.5%高となりました。また、ネットフリックス[NFLX]はコンテンツで視聴者維持に苦戦していることから同部門の責任者を交代することを発表したほか、先週従業員の6%に相当する1,000人の解雇を明らかにしたことも相まって2.9%安となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.01%高い5.07%となりました。19日朝のドル円相場は157円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

AIへの過剰支出懸念が再燃したことや原油価格の上昇が嫌気され、米国の主要3指数は揃って反落となりました。連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長が利上げの可能性を示唆しなかったことで10月の利上げ観測が後退し、ダウは寄付き後上昇する場面もありました。しかし、ナスダックが大きく売られ相場全体が下落した影響でダウも下落しました。
夜間の日経平均先物は1,890円安の63,630円で取引を終えました。米国市場の幅広い銘柄での下落の流れを受けて、本日の日本市場は売り優勢でのスタートが見込まれます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)