【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 51,850.55  △195.60 (10/12)
NASDAQ: 27,245.90  ▼120.27 (10/12)

1.概況

9日の米国市場は主要3指数揃って上昇しました。米国の早期イラン攻撃再開に対する懸念の後退や、8日にOpenAIの売上高を巡る警戒感からハイテク株が下落した反動を受け、幅広い銘柄が上昇しました。

12日の米国市場は高安まちまちの展開となりました。決算発表シーズンへの期待からS&P500株価指数の構成銘柄のうち300銘柄以上が上昇しました。一方で、今週は消費者物価指数(CPI)の発表を控え様子見ムードとなった他、半導体関連銘柄が下落したことから上値は限られ方向感を欠く展開となりました。

ダウ平均は110ドル高の51,765ドルで取引を開始しました。寄付き直後に下落し、日本時間22時50分に63ドル高の51,718ドルでこの日の安値をつけました。その後反発し、日本時間23時36分に273ドル高の51,928ドルでこの日の高値をつけました。以降はじりじりと上昇幅を縮小する展開が続き、最終的に195ドル高の51,850ドルでこの日の取引を終え3日続伸となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は120ポイント安の27,245ポイント、S&P500株価指数は4ポイント安の7,807ポイントでいずれも反落となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち8業種が上昇、3業種が下落となりました。エネルギーが1.5%高、生活必需品が1.2%高、コミュニケーション・サービスが1.1%高となりました。一方で、情報技術が0.9%安、一般消費財・サービスが0.7%安、資本財・サービスが0.1%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中20銘柄が上昇しました。セールスフォース[CRM]が2.1%高、コカ・コーラ[KO]が2.0%高、ナイキ[NKE]が1.8%高となりました。一方で、シスコシステムズ[CSCO]が2.6%安となりました。エヌビディア[NVDA]はオープンウェイト型モデルを開発する新興企業であるリフレクションAIの買収または追加出資が報じられ1.3%安となりました。そのほか、アマゾン・ドットコム[AMZN]が1.1%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、メタ・プラットフォームズ[META]はAIの新モデル「Muse Wonder」を公開し、3.4%高となりました。コーディングや金融・法律分野ではOpenAIの「ChatGPT」やアンソロピックの「Claude」に肩を並べるとしています。また、チポトレ・メキシカン・グリル[CMG]は、以前スターバックス[SBUX]からの買収が報じられていたもののスターバックスがそれを否定したことで3.8%安となりました。ただ、スターバックスは1.7%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は債券市場がコロンブスデーの祝日で休場となりました。13日朝のドル円相場は158円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

決算シーズンへの期待と半導体関連銘柄の下落で米国市場は高安まちまちの展開となりました。マイクロン・テクノロジー[MU]が、中国の半導体メーカーがデータの一時記憶に使うDRAMで高品質製品の開発を進めていると報じられ3.9%安となったことを受けて、半導体関連銘柄に幅広く下落が波及しフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.7%安となりました。また、中東情勢の先行き不透明感から原油価格が上昇しインフレリスクが意識され、エネルギー関連銘柄は上昇しました。
夜間の日経平均先物は1,090円安の68,380円で取引を終えました。米国での半導体関連銘柄の下落の流れを受けて、日本市場は売りが優勢でのスタートが見込まれます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)