赤い月の話はこれが4回目ですが、これが最後になるかも知れません。仲秋の名月は一昨日でしたが、東京ではあいにく天気が悪かったので、替わりに昨晩お月見が行われたようです。
夕方に出先から社に戻る時に皇居の乾門の前を通ったのですが、立派な黒塗りの車が警護の車やオートバイを従えて何台か入って行きました。そして皇居の杜のすぐ上にはポッカリと大きな赤い月(十六夜)。早速読者の方から教えて頂いた究極の実験をしてみました。50円玉を取り出し、腕をいっぱいに伸ばしてその穴に月がすっぽりと収まるか確認してみたのです(いつ見てもちょうど収まる大きさに月は見えるそうです)。
そういう実験をすることにより月を大きく「見よう」とする錯覚が取れて、月は普通の大きさに見える筈でした。しばらく穴の中に月を見た後に外してみましたがやはり赤くて大きい月でした。更に錯覚が取れるまで穴の中に月を閉じ込めていようかと思ったのですが、そこで気が変わりました。「これっきり赤くて大きい月が見られなくなったらどうしよう。」科学が大好きで科学者になるのが小さい頃の夢でしたが、私にはやはり無理だったようです。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。