東京市場まとめ
1.概況
日経平均は125円高の65,639円と続伸して取引を開始しました。序盤は横ばい圏で推移した日経平均は、次第に人工知能(AI)・半導体関連銘柄が買われたことで、66,000円台まで上昇しました。前引けは804円高の66,318円となりました。
後場も66,000円を上回って推移した日経平均は14時45分に66,410円をつけ、この日の高値を更新しました。その後も高値圏で底堅く推移し、最終的には850円高の66,364円で5日続伸となりました。
TOPIXは53ポイント高の4,128ポイントで3営業日ぶりに反発、新興市場では東証グロース250指数が7ポイント安の800ポイントで続落しました。
2.個別銘柄等
小松製作所(6301)は6.0%高の7,640円をつけ、続伸となりました。24日、外資系証券が同社の投資判断を3段階で真ん中の「中立」から最上位の「買い」に、目標株価も従来の8,000円から8,100円に小幅ながら上方修正したことで、これを材料視した買いが入りました。
楽天グループ(4755)は一時2.0%安の678.2円をつけ、年初来安値を更新しました。債券市場では長期金利が一時3.115%と約30年ぶりの高水準を付けるなど国内外で金利が上昇基調にある中で、有利子負債が比較的大きい銘柄として財務負担懸念が売り材料となりました。
清水建設(1803)は6.0%安の2,210円をつけ、3日続落となりました。24日、ユーロ円建ての新株予約権付社債を1000億円発行すると発表し、これによる将来的な需給悪化を嫌気した売りが出ました。自社株買い上限の拡大も併せて発表したものの、市場は新株予約権付社債の発行をリスク視したようです。
小林製薬(4967)はストップ高水準となる17.0%高の6,885円をつけ、大幅続伸となりました。24日、米ブルームバーグ通信などが同社が「株式の非公開化を検討していることがわかった」と相次いで報じ、会社側も投資ファンドからTOB(株式公開買い付け)を通じた買収提案を受けたことを認めるなどしたことから、思惑的な買いが優勢となりました。
日本オラクル(4716)は8.2%高の9,890円をつけ、3営業日ぶりに反発しました。24日、2027年5月期の第1四半期決算では、営業利益は主力のクラウドサービスが好調で前年同期比23%増の259億円であったと発表しました。市場予想を上回る業績を好感した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は850円高で続伸となりました。AI・半導体関連銘柄が堅調で、節目の66,000円台を回復しました。来週は28日に、7月末に実施された日銀金融政策決定会合の議事要旨が公表される予定です。その他にも、週末にかけて9月分の米雇用統計が公表予定であり、経済指標に注目が集まります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
