移動平均線で、反発継続のカギを探る

8月相場に入ってから、日経平均の株価水準が切り上がってきました。前回のコラム「8月の反騰に向けた注目ポイントは?」では、「5日移動平均線上を維持できるかが注目ポイント」と指摘しました。先週(8月3日週)の初めは上値が重かったものの、5日移動平均線上を維持したことに加え、5日移動平均線が上向きに転じたことで、サポートに変わりました。

8月10日には緩やかな上向きを続ける75日移動平均線を上回ったことに加え、下向きの25日移動平均線も上回って終える結果となりました。こうした状況から、日経平均が下向きの25日移動平均線上を維持できるかが、反発継続のカギになると思われます。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示

仮に日経平均が、25日移動平均線上を維持するようだと、5日移動平均線のサポートが続くとともに、25日移動平均線が下向きから横ばいや上向きに変化することが考えられ、すべての移動平均線が上向きに変わります。

またそうなれば、2025年10月31日の終値と2026年2月27日の終値を結んだトレンドラインに接近したり、上回ったりしていくことで上昇トレンドを回復するとともに、7万円を目指すことも視野に入りそうです。

一方で、25日移動平均線上を維持できずに割り込むようだと、5日移動平均線だけではなく、75日移動平均線も下回ってしまい、7月29日につけた安値に接近したり、割り込んだりすることが考えられるため、25日移動平均線上を維持できずに押し返された場合は要注意です。

上昇と下落の勢い(モメンタム)からわかる、注目ポイントは?

上昇と下落の勢いを示すモメンタムを見ると、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、上昇と下落の勢いの判断の別れ目となる0ラインを上回りつつ水準を切り上げているのが分かります。

そのため、このまま2本線が水準を切り上げることができるかが注目ポイントです。仮に2本線が水準を切り上げる状態が続き、6月25日につけた高い水準まで接近するようだと、25日移動平均線上を維持して7万円を目指すことが期待されます。

その反面、2本線が上昇しても限定的だったり、下向きに変化して0ラインに接近したり、0ラインを下回って水準を切り下げるようだと、3本の移動平均線を下回るとともに下落の勢いが強まり、7月29日につけた安値に接近する可能性があるため、買いポジションを持っている投資家は損失の発生や拡大に注意が必要です。