秋の野に人まつ虫の声すなり我かとゆきていざとぶらはむ
(古今和歌集 詠み人知らず)

人恋しい鈴虫(松虫)の声は平安時代からのようですが、実際中々風情のあるものです。しかし待っているのは人ではなくて相方でしょう。一組の番で飼うと安心して鳴かないようですし、逆に狭い所に大勢居過ぎるとストレスで鳴かなくなるそうです。適度に雌雄が同居するとアピールしようとして雄が鳴きます。まぁ言ってみると合コンで男の子が頑張ってはしゃぐような、そんな感じでしょうか。そんな風に昆虫の世界を通して人の世界を見てみると、これも中々面白いものですね