この週末もやっぱり見てしまいました。為末大選手、日本にとって史上初の短距離トラック競技でのメダル獲得。格好良かったですね。一番遅くても世界で8位。1位から8位までしかない。邪念を捨て純粋にただ単に速く走ろうと思ったのが良かったとコメントされましたが、ここでなるほどと感心。
一方昨晩の女子マラソンは逆に「勝負」といったものが強く意識された展開でした。前半のディタ選手の独走にうかつについて行かない第2集団。いずれディタ選手を抜いた後、リードを取ろうとする土佐選手に対して、何があっても金メダルを獲ろうとする執念を感じさせるシモン選手はずっとこらえてペースを合わせ続け、最後のトラックに入る手前からラスト・スパート。日本人選手に辛酸を嘗めさせられ続けてきたシモン選手の27回目の正直。形よりも実を取った、自己の最善を尽くすというよりもとにかく「勝負」に全てを集中させた姿に、これもまたなるほどと感心。さすがに世界の舞台は緊張感がみなぎり、色々と勉強になることが多いと思います。
(マクドナルドの藤田田社長流だと、ここで「為末選手の名前は“だい”と読むようですが、私は“おおき”と発音して下さい」となります。)
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。