今までにも何回かつぶやきで書いたことがありますが私は漢詩が好きです。荘子や蘇軾の詩は前にも書いたことがありますが、他にも陶淵明や王維などの詩も好きです。王維の「渭城の朝雨軽塵を潤す。客舎青々柳色新たなり。君に勧む更に尽くせ一杯の酒。西の方陽関を出づれば故人無からん。」というのは大変有名な詩ですが、恐らく夜を徹して気の置けない友人と飲み尽くし、更に最後の一杯を勧めて明け方に歓送するという光景は、何とも男らしくて格好良く、また広大な中国奥地の砂漠が背景に見えて来るようで素晴らしいと思います。このような情景(情感的及び地理的セッティング)を字の中だけでなく、もっともっと体験できたら素敵ですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
-
ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。