史上最高値から7月29日までの下落幅はおよそ11,000円まで拡大
日経平均は3月安値の51,063円から6月の史上最高値72,366円まで21,300円の大幅上昇となりました。しかし、7月は一転して下落が続き、史上最高値から直近安値(61,434円)をつけた7月29日までの下落幅は、およそ11,000円まで拡大しました。
そして、3月安値からの上昇幅に対して、押し目の目安とされる「半値押し」の目安である61,715円付近まで下落しました。また、3月安値から上昇に転じた局面と同じように、100日線前後まで下げた点なども踏まえると、スピード調整による値ごろ感が意識される水準であり、短期的に下げ止まれるかが重要なポイントです。
株価を一株当たりの利益で割ったPERも市場コンセンサスで17倍前後まで低下しており、アメリカやアジアの株式市場が落ち着けば、8月は自律反発に期待できそうです。
8月はAI半導体株のリバウンドを中心に前半高・後半安の可能性の方が高い
8月は市場参加者が減ることで売買代金が減少する夏枯れも気になるところです。2021年から2025年までの過去の8月相場に関しては、下落率で歴代2位の記録となった「令和のブラックマンデー」があった2024年を除くと、前半と後半の動きが逆になる傾向がみられます。2022年と2025年は前半に上昇したあと後半に下落し、2021年と2023年は前半に下落したあと後半は上昇に転じています。
お盆休みがあることや、主力企業の決算が中旬ごろで一巡することなども要因にあると思いますが、2022年や2025年のように前半に上昇するケースでも後半はだれることがあり、2026年も注意が必要だと思います。
2026年は8月後半に上昇するケースが考えられます。ただ、ここ数年、8月前半は7月後半と逆方向に動いたケースが多く、2026年は7月に大幅下落した反動で、8月はAI半導体株のリバウンドを中心に前半高・後半安となる可能性が高いとみています。
なお、日本株全体を示すTOPIX(東証株価指数)で過去の月次別の騰落率をみると、8月は20年平均でも30年平均でも、年間で最もパフォーマンスが悪いです。あくまでも平均であり、上昇した年もありましたが、9月、10月も傾向として強くないことを考慮すると、8月前半の上昇が6月の史上最高値に対する戻り高値にとどまることもあり、高値掴みには注意が必要とみています。
