【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 51,848.90 △182.06 (6/24)
NASDAQ: 25,476.64 ▼110.40 (6/24)
1.概況
米国市場は高安まちまちの展開となりました。ホルムズ海峡を通過する原油輸送が増加しており、原油価格が下落したことでインフレ懸念が後退し、ダウ平均は上昇しました。しかし、半導体メーカーであるマイクロン・テクノロジー[MU]の決算発表を引け後に控えて半導体銘柄が伸び悩みました。
ダウ平均は6ドル安の51,660ドルで取引を開始しました。寄付き直後に下落し、日本時間22時30分に49ドル安の51,617ドルでこの日の安値をつけました。その後、上昇を続け日本時間0時29分に581ドル高の52,248ドルでこの日の高値をつけました。以降は伸び悩み上昇幅を縮小するも最終的に182ドル高の51,848ドルでこの日の取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は110ポイント安の25,476ポイント、S&P500株価指数は7ポイント安の7,358ポイントでいずれも3日続落となりました。小型株で構成されるラッセル2000は11ポイント高の2,986ポイントで反発しました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち6業種が上昇、5業種が下落となりました。資本財が1.2%高、公益事業が1.1%高、一般消費財・サービス、ヘルスケアが0.8%高となりました。一方で、原油価格下落をうけてエネルギーが1.7%安、情報技術、コミュニケーション・サービスがともに0.6%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中16銘柄が上昇しました。ホームデポ[HD]が5.7%高、シャーウィンウィリアムズ[SHW]が3.2%高、スリーエム[MMM]が2.5%高となりました。また、アマゾン・ドットコム[AMZN]は恒例の大型セールである「プライムデー」初日の国内オンライン売上高が前年比5%増となり事前予想を上回ったことで0.1%高の小幅上昇にとどまったものの、小売の好調さがうかがえます。一方で14銘柄が下落し、シェブロン[CVX]が2.6%安、ウォルト・ディズニー[DIS]、マイクロソフト[MSFT]、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]がいずれも2.3%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、アルファベット[GOOGL]傘下のグーグルはAIモデル「Gemini」開発で中核を担った有力研究者2人が競合のアンソロピックへ移籍する見通しが明らかとなり0.2%安となりました。アンソロピックはIPOを視野に入れており、有力研究者の移籍は、生成AI分野における人材獲得競争の激しさを示しています。また、半導体のブロードコム[AVGO]はAI開発スタートアップのオープンAIとLLMチップを共同開発したことを発表し0.5%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.1%低い4.39%となりました。25日朝のドル円は161円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は高安まちまちの展開となりました。米国では半導体メーカーであるマイクロン・テクノロジー[MU]が引け後に決算を発表し売上高、1株利益はともに市場予想を上回る結果となり時間外で上昇しています。また、韓国のSKハイニックスは5兆円近くの資金調達を目指し、米国市場への上場を申請しました。AIインフラ投資ブームが続く中で市場が資金調達ラッシュを吸収できるかが注目されます。
夜間の日経平均先物は1,500円高の71,060円で取引を終えており、マイクロン・テクノロジー[MU]の好調な決算の流れをうけて本日の日本市場は買いが優勢でのスタートが見込まれます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
