仕事でニューヨークに来ています。マネックスに既に投資している、或いは投資に興味のある機関投資家を訪問するIRと、いくつかメディアに会ったり講演したりとかのPRを兼ねています。
今回ボーイング777という飛行機で来たのですが、いわゆる「ジャンボ」ボーイング747以外のジェット機で東京からアメリカの東海岸までノン・ストップで来られるとは知りませんでした。ジャンボより小柄にみえる(実際には長さは変わらないようですが)双発機です。御存知ジャンボは4発エンジンが付いています。機体が小さかったりエンジンの数が少ないとそれだけ揺れそうで心配ですが、実際にはジャンボよりも揺れは少なくとても快適な飛行でした。基本設計年度が1969年と1994年ということで25年も違うので当然といえば当然でしょうか。ジェット機はスペースシャトルのようなロケットと同様に、各エンジンの噴射の力を、機体のぶれに応じて微妙にかつ機敏・正確に調整することによって態勢を整えています。従ってそのサーボ機能の優劣によって揺れ方が変わって来る訳です。一度だけ7人ぐらいしか乗れない小さなジェット機に乗ったことがありますが、乗る前はかなり揺れるだろうと恐れていたのですが、実際は離陸も着陸も含めて殆ど揺れない極めて快適なものでした。エンジンが主翼に左右1機ずつと、垂直尾翼に1機付いていたので、小さな機体を強力にサーボ出来たのでしょう。技術の力は実感できる想像を超えていますね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。