コーニング[GLW]:データセンター需要旺盛で純利益2.4倍
2026年1-3月期決算:売上高は前年同期比20%増の41億4400万ドル
光ファイバーの開発と製造を手掛けるコーニング[GLW]が発表した2026年1-3月期決算は売上高が前年同期比20%増の41億4400万ドル、純利益が2.4倍の3億7100万ドルでした。非GAAP(米国会計基準)ベースのコアEPS(1株当たり利益)は0.70ドルで、LSEG(ロンドン証券取引所)がまとめた市場予想の0.6899ドルを1.5%上回っています。
人工知能(AI)の開発が進む中、データセンター間をつなぐ光ファイバーやサーバー同士を結ぶ光通信製品の需要が高まりました。事業別では光通信部門の売上高が36%増の18億4600万ドル、純利益が93%増の3億8700万ドルに急増しています。
セグメント別業績
ディスプレー用のガラス基板や特殊素材を含むガラス・イノベーション部門は売上高が1%増の14億2000万ドル、純利益が2%増の3億2400万ドルと堅調でした。車載用セラミック基板やデジタルディスプレー用の素材を含む自動車部門は売上高が1%減の4億3700万ドルにとどまりましたが、純利益は3%増の7000万ドルに伸びています。
今後の焦点になるのはやはり光通信事業です。コーニングは決算発表のプレスリリースで、大規模データセンターを運営するハイパースケーラー2社と大型契約を結んだと明らかにしました。契約規模は、すでに複数年契約を結んだメタ・プラットフォームズ[META]と合意した額(最大60億ドル)と同等になると説明しています。
ガイダンス
決算発表時に示したガイダンスでは2026年4-6月期の売上高を46億ドル、非GAAPベースのコアEPSを0.73-0.77ドルと予想しています。売上高は市場予想の46億4100万ドルを下回っていますが、コアEPSは市場予想の0.749ドルがガイダンスのほぼ中央値付近です。
ケイデンス・デザイン・システムズ[CDNS]:引き合い増加で受注残高が過去最高
2026年1-3月期決算:売上高が前年同期比19%増の14億7400万ドル
集積回路や電子機器の設計を自動化するEDAツールの開発会社、ケイデンス・デザイン・システムズ[CDNS]が発表した2026年1-3月期決算は売上高が前年同期比19%増の14億7400万ドル、純利益が23%増の3億3600万ドルとなりました。非GAAP(米国会計基準)ベースのEPS(1株当たり利益)は1.96ドルで、LSEGがまとめた市場予想の1.8983ドルを3.2%上回っています。
セグメント別業績
人工知能(AI)チップの設計が高度化・複雑化する中、顧客からの引き合いが増えています。特に半導体設計に必要なIP(知的財産)部門の売上高が22%増と好調でした。AIインフラやハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)向けの需要が旺盛で、ファウンドリー大手との大型契約も追い風になりました。
主力のEDA部門は18%増収と堅調です。ケイデンスのソリューションを利用するAIインフラ開発事業者や半導体メーカーが増えたのが増収要因です。受注が拡大したことで、受注残高は過去最高の80億ドルに達しています。
エージェントAI「AgentStack」を発表
事業展開では、半導体設計を完全に自律化するエージェントAIの「AgentStack」を発表しました。グーグルとの連携を通じて生成AIの「ジェミニ」が持つ推論能力を活用し、複雑なワークフローを自律的に実行するのが特徴です。定額課金または従量課金制で収益化を進める計画です。
一方、2026年1-3月期にはスウェーデンに本拠を置くヘキサゴンのデザイン&エンジニアリング(D&E)部門を買収しました。ヘキサゴンが持つ技術を取り込み、半導体設計だけでなく、システム全体の設計に事業領域を広げるのが狙いです。統合コストなどで2026年度は業績にとってマイナスになると予想していますが、2027年には収益貢献を見込んでいます。
ガイダンス
決算発表時に示したガイダンスでは、ヘキサゴンのD&E部門の買収を反映させています。2026年12月通期の売上高を61億2500万-62億2500万ドルと予想し、従来の見通し(59億-60億ドル)から上方修正しました。一方、非GAAPベースの予想EPSは7.65-7.95ドルに設定し、従来の8.05-8.15ドルから引き下げています。
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)[PG]:主要部門すべてで増収
2026年1-3月期決算:売上高は前年同期比7%増の212億3500万ドル
プロクター・アンド・ギャンブル[PG]が発表した2026年1-3月期決算は売上高が前年同期比7%増の212億3500万ドル、純利益が4%増の39億3200万ドルでした。コアEPS(1株当たり利益)は1.59ドルで、LSEGがまとめた市場予想の1.556ドルを2.2%上回っています。
セグメント別業績
事業別ではすべての主要セグメントで増収を記録しました。稼ぎ頭のファブリック&ホームケア部門は売上高が7%増の74億300万ドル、税引き前利益が3%増の16億8900万ドルです。販売数量の増加や小幅な値上げの効果で増収増益を確保しました。
ベビー・フェミニン&ファミリーケア部門は売上高が6%増の50億5800万ドル、税引き前利益が11%増の12億8200万ドルと高い増益率を記録しました。紙おむつやトイレットペーパーなどの需要が安定しています。
ヘアケアやスキンケア製品で構成するビューティ部門は売上高が11%増の38億6600万ドル、税引き前利益が11%増の7億6100万ドルと1割強の増収増益です。ヘアケアやスキンケアでプレミアム製品を投入した成果に加え、価格改定が寄与しています。
歯磨き製品や店頭薬などで構成するヘルスケア部門は売上高が7%増の30億7300万ドル、税引き前利益は5%増の7億6800万ドルでした。北米での価格改定が奏功した一方、中国市場での数量減が一部で影響しています。
ひげ剃り製品などのグルーミング部門は売上高が7%増の16億800万ドル、税引き前利益が8%増の4億3600万ドルです。価格改定が収益を支えましたが、販売数量は2%減少しています。
ガイダンス
2026年6月通期決算のガイダンスについては、売上高が前年比で1-5%増、純利益が1-6%増、コアEPSが6.83-7.09ドルと予想し、従来の見通しを据え置きました。中東情勢の緊迫化などを背景に原材料コストが約1億5000万ドル、関税コストが約4億ドル増えると見込んでおり、コアEPSは予想レンジの下限付近で着地すると予測しています。
ネクステラ・エナジー[NEE]:再生可能エネ事業がけん引役
2026年1-3月期決算:売上高は前年同期比7%増の67億100万ドル
ネクステラ・エナジー[NEE]が発表した2026年1-3月期決算は売上高が前年同期比7%増の67億100万ドル、純利益が2.6倍の21億8200万ドルに急増しました。調整後EPS(1株当たり利益)は1.09ドルで、LSEGがまとめた市場予想の0.9597ドルを13.6%上回っています。
セグメント別業績
事業別では中核のフロリダ・パワー・アンド・ライト(FPL)の売上高が7%増の42億7100万ドル、純利益が11%増の14億6200万ドルと順調に成長しました。また、発電能力600メガワット(MW)の太陽光発電設備を新たに稼働させるなど、電源構成の多様化も進めています。
再生可能エネルギー開発を担うネクステラ・エナジー・リソース(NEER)は売上高が7%増の23億1100万ドル、純利益が5.9倍の10億1900万ドルに伸びています。再生可能エネルギーと蓄電の新規開発案件の成約が四半期として過去最高の4ギガワットに達し、受注残が約33ギガワットに拡大するなど成長をけん引しています。
最近の動向では、日米通商合意に関連し、日本からの投資を受けてテキサス州とペンシルベニア州で合計9.5ギガワット(GW)規模のガス火力発電所を建設するプロジェクトをネクステラ・エナジーが担う予定です。データセンター向けに電力を供給する事業で、将来の収益貢献が見込まれています。
ガイダンス
決算発表時に示したガイダンスでは、2026年12月通期の調整後EPSを3.92-4.02ドルと予想し、従来の見通しを据え置きましたが、上限付近を目指す方針を新たに付け加えました。
また、株主還元についても2026年まで年率約10%の増配を継続し、その後は2028年まで年率6%の増配を目指す意向です。
スターバックス[SBUX]:北米が堅調で中国は苦戦
2026年1-3月期決算:売上高は前年同期比9%増の95億3200万ドル
スターバックス[SBUX]が発表した2026年1-3月期決算は売上高が前年同期比9%増の95億3200万ドル、純利益が33%増の5億1100万ドルとなりました。非GAAP(米国会計基準)ベースの調整後EPS(1株当たり利益)は0.50ドルで、LSEGがまとめた市場予想の0.4293ドルを16.5%上回っています。
ブライアン・ニコル氏が2024年9月に最高経営責任者(CEO)に就任した後に打ち出した経営戦略「バックトゥー・スターバックス(スターバックスに戻ろう)」が実を結び始めたと受け止められています。
セグメント別業績
地域別では北米事業の既存店売上高が7.1%増、取引数が4.4%増、客単価が2.6%増と堅調です。北米事業はリストラで店舗数が減る中、売上高が7%増の68億9400万ドルに伸びています。営業利益は、労務面の投資やコーヒー価格の高騰などのあおりで9%減の6億8000万ドルにとどまりましたが、善戦しています。
国際事業は売上高が10%増の20億5100万ドル、営業利益が84%増の3億9900万ドルと好調です。既存店売上高は2.6%増、取引数は2.1%増、客単価は0.5%増でした。このうち中国事業は既存店売上高が0.5%増、取引数が2.1%増、客単価が1.6%減と伸び悩んでいます。
ガイダンス
決算発表時のガイダンスでは2026年9月通期の世界および米国の既存店売上高が少なくとも5%増加すると予想し、従来の3%増から上方修正しました。非GAAPベースの調整後EPSについても従来の2.15-2.40ドルから2.25-2.45ドルに引き上げています。
