中国において、飛行型空中風力発電の研究開発と実証実験が進んでいる、という動画を以前見ました。「AI動画」ではなく、実際の技術でした。最近では、5,000㎡級の巨大な飛行体の実証に成功したという事例もあるようです。

仕組みは、地上の支柱やアンカーなどに係留された風船型・飛行型の装置を上空に浮かべて風力発電するというものです。既存の風力発電施設のように、巨大なタワーを建設する必要がなく、広大な土地や強固な地盤を要しない点が特徴です。また、高い位置に浮かべることで、より安定した強風を利用できるという理屈のようです。

もちろん、飛行体の耐久性など課題は多く、既存の電力インフラを置き換える技術ではなく、あくまで補完的なものだと思います。ただ、離島や僻地、急峻地での利用、あるいは災害対応という文脈では、活用の余地があるのでは?先日の地震をきっかけに、そんなことを思い出しました。

とはいえ、ポータブル電源のように「有事の際に運ぶ」ことはできません。「あらかじめ設置しておく」必要がありますし、蓄電機能も不可欠です。ただ、通信インフラと組み合わせれば、災害時のニーズには比較的合いそうです。数日ではなく、数週間の継続利用を想定する技術です。ただ、実現を考えると、航空法などの規制が障壁になるかもしれません。しかし、災害対策は日本にとって最大級の課題の一つ。様々な制約を一度横に置いて考えなければならない時代に入っているようにも感じます。

さて、この飛行型空中風力発電を最初に知ったとき、私が思ったのは「お!夢が叶うか?!」でした。私の半ば冗談の夢は、「おばあちゃんになって、みんなで遊びながら暮らせるシェアハウスを作ること(ゴルフ場、ピックルボールコート、ゲートボール場、卓球施設等併設)」。無人島をユートピアにするのも良いな、と友人に話したところ、友人からは「無人島は難しいよ。生活インフラを引くのが大変」と言われました。でも、飛行型風力発電(蓄電機能付き)があれば、色々と解決しそうな気もします。

……とはいえ、やはりコストが合わなさそうなのは否めませんね(笑)。