【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 46,253.31 ▼17.15 (10/15)
NASDAQ: 22,670.08 △148.38 (10/15)
1.概況
前日の米国市場は高安まちまちとなりました。引き続き米中貿易摩擦への懸念が根強く、株価の重荷となる中で、同日に四半期決算を発表した金融や半導体関連銘柄などが買われたことが相場の支えとなりました。
ダウ平均は104ドル高の46,375ドルで取引を開始しました。朝方は堅調な推移となるも、次第に伸び悩む展開となりました。中ごろには下落に転じ、最終的には17ドル安の46,253ドルと小幅安で取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は148ポイント高の22,670ポイントで反発となりました。オランダの半導体製造装置大手のASMLホールディング[ASML]が好決算を発表したことが米国の半導体関連銘柄への買いにつながりました。S&P500株価指数も26ポイント高の6,671ポイントで反発となりました。
2.経済指標等
10月のニューヨーク連銀製造業景気指数は10.7と市場予想0.1を大きく上回る結果となました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種が上昇しました。不動産が1.5%高でセクターの上昇率トップとなりました。そのほか、公益事業など2業種が1%台の上昇となりました。一方で素材などの4業種が1%未満の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中14銘柄が上昇となりました。ウォルマート[WMT]が1.7%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。そのほか、シスコシステムズ[CSCO]など6銘柄が1%台の上昇となりました。一方で16銘柄が下落となり、ハネウェル・インターナショナル[HON]が2.9%安で下落率トップとなりました。トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]も2%台の下落となったほか、セールスフォース[CRM]とプロクター・アンド・ギャンブル[PG]が1%台の下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、決算発表銘柄のモルガン・スタンレー[MS]が市場予想を上回る総収益となったことを受け、4.7%高となりました。同じく米銀のバンク・オブ・アメリカ[BAC]も増収増益となり、4.4%高となりました。また、配車サービスのウーバー・テクノロジーズ[UBER]はアナリストの投資判断引き上げが買い材料となり、小幅高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日から横ばいの4.03%となりました。16日朝のドル円は151円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は高安まちまちとなりました。ハイテク株が好調であったことなどから、本日の日本市場も買いが優勢でのスタートが予想されます。また、日中には半導体の台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]の決算発表が予定されており、昨日同様、内容次第では一段高となる可能性があるでしょう。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
