【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 45,565.23 △147.16 (8/27)
NASDAQ: 21,590.14 △45.87 (8/27)
1.概況
昨日の米国市場では、主要3指数が揃って続伸となりました。前日に続き、米国の利下げ期待が高まるなかで、3指数とも小幅高で取引を開始しました。出遅れ感のあった銘柄に買いが入る中で、取引時間終了後に予定されているエヌビディア[NVDA]の決算発表を前に、様子見姿勢をとる投資家も多く方向感に欠ける展開となりました。
ダウ平均は、小幅安で取引を開始するも、早々に上昇に転じると、その後は終日プラス圏で堅調に推移し、終値では147ドル高の45,565ドルと続伸となりました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は45ポイント高の21,590ポイント、S&P500株価指数は15ポイント高の6,481ポイントで取引を終え、いずれの指数も続伸となっています。
2.経済指標等
主な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち8業種が上昇しました。特にエネルギーが1%以上の上昇となっています。一方で、コミュニケーション・サービス、ヘルスケア、資本財・サービスの3業種はわずかに下落しました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中22銘柄が上昇となりました。特に、セールスフォース[CRM]が2%超上昇したほか、シェブロン[CVX]とユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が1%超上昇しています。一方で、8銘柄が下落となり、メルク[MRK]が1%超下落しています。
ダウ平均構成銘柄以外では、衣服のアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ[AEO]は歌手テイラースウィフトとの婚約を発表したフットボール選手のトラビス・ケルシーとのコラボ商品を発表し、これによる好業績期待から買われ8.5%上昇しました。食品大手のジェイ・エム・スマッカー[SJM]は米政権の対ブラジル関税の影響からコーヒー部門が振るわず、四半期の純利益が赤字転落となったほか、EPS(1株当たり利益)が市場予想を下回る決算発表が嫌気され4.4%下落しました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日から0.03%低い4.23%となりました。28日朝のドル円は147円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
昨日の米国市場は主要3指数が揃って続伸となりました。市場が注目していたエヌビディア[NVDA]の決算は堅調なものとなるも、データセンター向けの売上高が市場予想を小幅に下振れるなどから、時間外取引で売られています。これを受けて、日本市場も半導体関連銘柄を中心に、寄付きは売りが優勢でのスタートが予想されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
