先週末(6月13日)の米国市場では、イスラエルとイランを巡る中東情勢の緊迫化を背景に投資家のリスク回避の動きが強まり、主要3指数はそろって大きく下落し、S&P500株価指数は前日比で1.1%安となりました。業種別では、S&P500株価指数を構成する全11業種のうち10業種が下落する全面安の展開となるなか、唯一上昇したのがエネルギーセクターでした。原油価格の上昇を追い風に、エネルギー株は+1.7%の逆行高となり、地政学リスクに対する資金の逃避先として買われた格好です。

そこで今回は、こうした局面で相対的な強さが目立ったエネルギー関連株の中から、S&P500株価指数に採用されている時価総額上位15社を紹介します。リストの中には、エクソン・モービル[XOM]やシェブロン[CVX]、コノコ・フィリップス[COP]、ウィリアムズ・カンパニーズ[WMB]、オクシデンタル・ペトロリアム[OXY]などがあります。

足元ではひとまず落ち着きを見せているものの、中東情勢の先行きは依然として不透明であり、市場の変動リスクが高まる中、エネルギー株が再び注目される状況となっています。地政学リスクを意識した資産配分の一環として、エネルギー株をポートフォリオの一部に組み入れるのもよいかもしれません。

S&P500株価指数構成銘柄のうち、業種分類が「エネルギー」の時価総額上位15社はこちらからチェック