BTCは、再び5月の高値を更新間近というところまで5月18日夜に急騰しました。ドル建てでは10万7,000ドルで高値を更新しました。マーケットの雰囲気は良かったものの、その後5月19日朝にかけて反落し、月曜日から乱高下しています。
大きな理由は見当たりませんが、海外マーケットの出来高を見ても薄商いです。上下に買指値、売指値注文が少ない証拠かもしれません。こういったタイミングは短期的な調整が入りやすいので、少し深く反落することも考えられます。
4月に付けた2025年の最安値から1ヶ月半かけて大きく上昇しましたが、そろそろ息切れの可能性が出てきました。再び2025年の最安値をトライするとは思えないものの、上昇分の半値押しや38.2%押しなど、短期的な押し目を形成するかもしれません。
BTC(ビットコイン)はダブルトップ形成となるか?

BTC/JPY日足チャート分析です。目先、ダブルトップをつけにいくかのような上髭となりました。ネックラインを割り込めば、トレンドラインまで下落する可能性が出てきます。さらに、このトレンドラインを割り込めばSMA200(橙)付近まで下押しする可能性が高く、その場合、1,350-1,400万円あたりがターゲットとなるでしょう。
2024年の春~夏頃は1~2ヶ月サイクルと上下に大きなレンジを作ったことを考えると、ここからまた大きな上昇トレンド継続ということは難しいのではと思われます。よって、少しマーケットから距離を置いて眺めながら、深い押し目を待った方がよいでしょう。

続いて、BTC/JPY4時間足分析です。直近は下髭、上髭をつけた足を形成中です。マーケットに勢いがありそうと見えつつ、急に弱気にもなり得る形状です。5月19日中に1,550万円を超えなければ弱気になる可能性があります。
サポートラインを引ける1,480万円を今一度トライしそうな形です。MACDが0.00ラインまで戻し、横ばいからの上昇を描いた良い形だったのですが、このままネックラインまで追い込まれると、下落トレンドスタートとなってしまいそうです。
特に、ネックラインのサポートとSMA90(水色)はテクニカル的なサポートとなりやすいので、一旦は反発しやすいと考えます。しかし、それでも安値をセカンドトライし、割り込むようなら、中規模な下落に巻き込まれる可能性が高まると予想します。
この地合いは、少々気をつけたほうがよい足型のため、5-10%程度の調整がまだここから入るという意識を持って資金管理に臨みたいと思います。
ETH(イーサリアム)、アルトコイン市況は失速か?BTCよりも足型が悪化へ

ETH/JPY日足チャート分析です。上昇に勢いがあったETHですが、BTC同様に失速傾向です。大幅に上昇していた分、下落幅も大きいと考え、下値拡大を予想します。目先、SMA30(黄色)とMSA90(水色)の交差する付近が良い買い場になりそうですが、30万円とまだだいぶ深い距離になります。
ここまでの押し目はあまり想定したくないものの、30万円を最大の許容と考えて押し目を待つスタンスにしたいと考えます。15%の最大調整を視野に慎重姿勢を意識します。
今週は1ヶ月以上続いた反発上昇相場から短期的な調整相場への移行の可能性が高いと判断し、少し距離を置いた視点で臨みたいと思います。ポジションの縮小を実施し、押し目を待つスタンスです。