【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 42,706.56 ▼25.57 (1/6)
NASDAQ: 19,864.98 △243.30 (1/6)
1.概況
米国市場は高安まちまちとなりました。ダウ平均は103ドル高で取引を開始すると、半導体関連株が相場を牽引して、上げ幅は一時383ドル高まで拡大し43,115ドルの高値を付けました。
しかし、米長期金利の高止まりが重荷となり、その後上げ幅を縮めてマイナスに転じると結局25ドル安の42,706ドルで取引を終え、小幅に反落となりました。一方、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は243ポイント高の19,864ポイントで取引を終え、大幅続伸となりました。
また、S&P500株価指数も32ポイント高の5,975ポイントで取引を終え、続伸しています。
2.経済指標等
11月の米耐久財受注の改定値は前月比1.2%減となり、市場予想の0.5%減を下回りました。また、米国の製造業新規受注は前月比0.4%減となり、こちらも市場予想の0.2%減を下回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち4業種が上げ、特にコミュニケーション・サービスが2%超上昇したほか、情報技術が1%超上昇しました。一方で、7業種が下げ、特に不動産と公益事業が1%超下落したほか、生活必需品が1%近く下落しました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中14銘柄が上昇となりました。特にエヌビディア[NVDA]が3%以上上昇したほか、アマゾン・ドットコム[AMZN]とマイクロソフト[MSFT]が1%以上上昇しました。また、ウォルマート[WMT]やアップル[AAPL]、メルク[MRK]、ゴールドマン・サックス[GS]、などが1%未満の上昇をしています。一方で、その他の16銘柄は下落となり、特にプロクター・アンド・ギャンブル[PG]とハネウェル・インターナショナル[HON]は2%以上下落したほか、ナイキ[NKE]やベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]、コカコーラ[KO]、アムジェン[AMGN]は1%以上下落しました。
ダウ平均構成銘柄以外では、アップルやエヌビディアに製品を提供する台湾電機大手の鴻海(ホンハイ)精密工業の2024年10-12月期の売上高(速報値)が過去最高となったことで、半導体関連株が軒並み上昇となりました。マイクロン・テクノロジー[MU]は10.4%上昇したほか、ASMLホールディング[ASML]は7.6%上昇、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]は5.5%上昇、アプライド・マテリアルズ[AMAT]は4.4%上昇しています。一方、ビッグデータ分析のパランティア・テクノロジーズ[PLTR]は、新たに任命されたアナリストが投資判断を「アンダーウェイト」、目標株価を60ドルとしたことで、5.0%下落しました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.03%高い4.63%となりました。ドル円は、157円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
昨日の米国市場はダウ平均が小幅に反落した一方で、ナスダック総合株価指数やフィラデルフィア半導体(SOX)指数などハイテク株は大幅上昇となったことから、日本市場は反発してのスタートが予想されます。こうしたなか、日経平均は4万円台回復に向けて上値をどれだけ広げることができるか注目が集まりますが、特別大きな材料に欠けるなかでドル円や国内長期金利の動きをにらみながらの展開となりそうです。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)