先週、大学での講義が一区切りつくタイミングでした。時に学生さんから質問を受けるなかで、教えることもあれば教わるようなこともあります。金融周りに長くいることで硬直的になりがちな自分に気づきを与えてくれる面もあるのです。
凝り固まらないためにも日々異業種の方々との触れ合いを大切にしていますが、一連の講義もまた私にとって意義深いものでした。節目を経て気持ち新たにというところですが、区切りがついた週末は油断したのか体調ダウンでした。無事が当たり前でないと知り、鍛え補い管理しないといけません。
さて、マーケットもビッグイベントを終え、米国株は期待と不安が交錯する新たな局面を迎えています。先週末には11月のニューヨーク州の製造業景況感指数が発表され、市場予想0.0に対して31.2と大きく上振れました。元々この指数は振れやすいのですが、今回の結果は11月4日から11月12日に集計されたデータ、つまり選挙後の景況感を示しています。
この結果は、選挙後には不透明感が解消され、様子見企業の生産活動再開を示しているのでしょうか、関税前の駆け込みでしょうか。景気がどうランディングするか議論されている中、新たな景気サイクルの始まりをも感じさせる結果です。今後出てくる指標においても、先行指数とされる景況感をはじめ選挙後の姿が注目されます。
一区切りつけば、また新たな始まりがあります。仕事もそうなのですが、忘年会が増えるこれからの時期はとくに体調管理の重要性を感じています。