【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 39,765.64 △408.63 (8/13)
NASDAQ: 17,187.61 △407.00 (8/13)
1.概況
米国市場は7月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回り、インフレ鈍化を示す内容だったことで大幅上昇となりました。88ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に35ドル高まで上げ幅を縮めましたが、マイナスになることなく踏み止まると上げ幅を大きく広げる展開となり結局408ドル高の39,765ドルで取引を終え反発となりました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も406ポイント高の17,187ポイントと4日続伸となっています。
2.経済指標等
7月の米卸売物価指数(PPI)は前月比0.1%上昇に止まり市場予想を下回りました。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち10業種が上げ、情報技術が3%高となったほか、一般消費財・サービスも2%以上上昇しました。また、コミュニケーション・サービスとヘルスケア、資本財・サービス、素材も1%以上上げています。一方でエネルギーが1%安となっています。
4.個別銘柄動向
半導体関連株の上昇が目立ちました。半導体株ではエヌビディア[NVDA]が6%を超える上昇となったほか、インテル[INTC]とブロードコム[AVGO]も5%以上上げました。クアルコム[QCOM]も4%高となり、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]とマイクロン・テクノロジー[MU]も3%前後の上昇となりました。半導体製造装置株ではKLA[KLAC]が4%以上上げ、アプライド・マテリアルズ[AMAT]も4%近く上昇しています。ラム・リサーチ[LRCX]も3%以上上げています。また、英半導体設計大手のアーム・ホールディングス[ARM]も5%を上回る上昇となりました。主力ハイテク株も高くテスラ[TSLA]が5%以上上げ、アマゾン・ドット・コム[AMZN]とフェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ[META]、ネットフリックス[NFLX]も2%を超える上昇となりました。さらにデル・テクノロジーズ[DELL]が投資判断の引き上げを受けて5%近く上げ、スターバックス[SBUX]も新CEO(最高経営責任者)就任を発表したことを受けてアナリストが投資判断を引き上げたことから24%を超える上昇となっています。
5.為替・金利等
長期金利は7月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回ったことで0.06%低い3.84%となりました。ドル円は146円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)