【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 38,884.26  △31.99 (5/7)
NASDAQ: 16,332.56  ▼16.69 (5/7)

1.概況

米国市場は小幅に高安まちまちとなりました。ダウ平均とS&P500株価指数は米雇用統計を受けて利下げが先送りになるとの懸念が後退したことを好感した買いが引き続き支えとなり続伸となりましたが、ナスダック総合株価指数は半導体株などが売られたことなどにより反落となりました。6ドル高でスタートしたダウ平均は朝方に125ドル高まで上昇した後伸び悩むと取引終盤にマイナスに転じましたが、11ドル安で下げ渋ると引けにかけて持ち直し結局31ドル高の38,884ドルで取引を終え5日続伸となっています。また、S&P500株価指数も6ポイント高の5,187ポイントと4日続伸となりました。一方でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は16ポイント安の16,332ポイントと4日ぶりに反落となっています。

2.経済指標等

3月の米消費者信用残高は前月比62億7000万ドル増に止まり市場予想を下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち8業種が上げ、素材と公益事業、生活必需品、不動産が1%以上上昇しました。一方で一般消費財・サービスと情報技術、エネルギーの3業種が下げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではウォルト・ディズニー[DIS]が決算で売上高や動画配信の契約者数が市場予想を下回ったことで9%を超える下落となりました。スリーエム[MMM]とマイクロソフト[MSFT]も1%以上下げています。一方でメルク[MRK]が2%を上回る上昇となり、ダウ[DOW]とビザ[V]、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]、ウォルマート[WMT]も1%以上上げています。ダウ平均構成銘柄以外では、テスラ[TSLA]が中国製の電気自動車(EV)の販売台数が4月に2割近く落ち込んだと伝わったことで3%を超える下落となっています。また、新興電気自動車(EV)のルーシッド・グループ[LCID]も決算で売上高などが市場予想に届かなかったことで14%余り下げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.02%低い4.46%となりました。ドル円は154円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国市場が小幅高安まちまちとなり新たな買い材料に乏しいことから下落してのスタートが予想されます。こうしたなか本日は取引時間中の13時55分にトヨタ(7203)が決算を発表する予定で注目を集めそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)