東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は小幅に反発となりました。89円高の39,892円で寄り付いた日経平均は取引開始から30分弱で347円高の40,151円まで上昇しました。しかし、買い一巡後に伸び悩むと上げ幅を縮め50円高の39,853円で前場を終えました。

114円高の39,917円でスタートした後場の日経平均はまもなくしてマイナスに転じると13時20分過ぎに95円安の39,707円まで下落しましたが、下げ渋ると昨日の終値を挟んで小幅にもみ合う展開となり結局35円高の39,838円で取引を終えました。一方でTOPIXが小幅に下げたほか、新興市場も安く東証グロース市場250指数が下落となっています。

2.個別銘柄等

昨日の米国市場で米マイクロン・テクノロジー[MU]が目標株価の引き上げを受けて5%を超える上昇となるなど半導体株が買われた流れを受けて日本市場でも半導体関連株が堅調でした。なかでも東京エレクトロン(8035)が一時3.6%高となったほか、SCREENホールディングス(7735)が一時1.9%高、レーザーテック(6920)が一時2.4%高、ディスコ(6146)も一時2.5%高となりました。

本決算を発表した自転車小売り大手のあさひ(3333)も一時6.7%高となり年初来高値を更新しました。店舗業務を効率化し販管費を圧縮することや、外部に委託していた業務の一部を自社で担い販売コストを削減することなどにより2025年2月期の営業利益が前期比で12%増となる見通しを示したことで大幅高となりました。

MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)も一時3.3%高となりました。連結子会社の三井住友海上火災保険や海外連結子会社の業績が前回予想を上回る見込みとなったことなどにより2800億円とみていた2024年3月期の純利益の見通しを3500億円に上方修正したことで買いが優勢となりました。

再生可能エネルギーのレノバ(9519)も一時17.0%高となり年初来高値を更新しました。東京瓦斯(9531)と資本業務提携契約し、陸上風力発電事業の共同開発やフィジカル電力販売契約(PPA)の規模を拡大、バイオマス発電事業における協業などを進めると発表したことを好感した買いが入りました。また、投資判断と目標株価の引き上げを受けてニプロ(8086)と日本電子(6951)が高く、ニプロが一時4.8%高となり、日本電子も一時13.3%高となりました。

一方で本決算を発表したしまむら(8227)が一時10.2%安となり年初来安値を更新しました。高価格帯商品の貢献などで主力のしまむら事業の既存店売上高が3%弱伸びると見込まれることなどから2025年2月期の営業利益が前期比で1.9%増となる見通しを示しましたが、市場予想に届かなかったことで売りが膨らみました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は35円高となりました。151円台後半まで円安が進んだことや、昨日に大きく下げた反動で買いが優勢となりました。マイナスとなる場面もありましたが、25日移動平均線(39,765円)を下回ったところでは下げ渋りました。そのため昨日に続いて25日移動平均線がサポートとして意識されそうですが、40,000円の大台を上回ったところで伸び悩んだことから上値の重さも意識されそうです。

なお、今週から小売り企業を中心とした2月決算企業の本決算発表がスタートしています。本日も引け後にはスギホールディングス(7649)などが決算を発表する予定です。また、日本時間の23時には2月の米雇用動態調査(JOLTS)が発表される予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)