1989年の私は小学校高学年。偏差値がピークだった時期です。そして今、私の偏差値は戻り切りませんが、日本株が日経平均株価ベースで史上最高値を付けました。指数では誰も損をしていません。そしてこれからは〇〇年ぶりの水準、という言い方をしなくても良くなります。過去と比べながら語るのではなく、前向きに将来へ向かえるポジティブな感覚を大切にしたいです。
先進各国の株価は主要指数でイタリアを除き高値圏にありますし、日本株も日経平均としてではありますが、キャッチアップ出来ました。世界全体ではGゼロとも言われ外交面で様々なリスクが指摘されるものの、世界株高は我々がコロナを克服して新たな成長ステージに向かっている事を反映しているのでしょう。
過去対比でファンダメンタルズの改善が指摘できますが、局所的なバブルを指摘する声もあります。ウォーレン・バフェット氏は株式市場の高騰を「カジノ的」としました。当然ながら荒い値動きには注意が必要ですが、かつてFRB議長グリーンスパン氏が高騰する株式市場を「根拠なき熱狂」と言ったのは1996年12月、米経済がソフトランディングを達成した時期です。そこから更にナスダック指数はピークまで4倍近く上昇しました。当時早くに市場から退出したらリターンを取り切れなかったわけです。マーケットの過熱を把握する難しさが教訓でしょう。
我々の仕事も過去に囚われず、ただし学習し活かすことは忘れず、新たな世界を積極的に受け入れ発信していく必要があります。過去の自分の輝かしい時期に拘泥せず、新値と共に気を引き締めてアウトプットする使命を感じております。今日は月例コラム「ポートフォリオのススメ」も書かせて頂きました。ご一読いただけますと幸いです。