東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は米国株高を受けて続伸となりました。169円高の36,196円で寄り付いた日経平均は9時40分前に222円高の36,249円まで上昇した後伸び悩むと11時10分過ぎに21円高の36,048円まで上げ幅を縮めました。しかし、節目の36,000円を前に切り返すとやや戻し86円高の36,113円で前場を終えました。52円高の36,079円でスタートした後場の日経平均は13時20分過ぎに166円高の36,193円まで再び上げ幅を広げましたが、その後伸び悩むと大引け間際に12円高の36,039円まで上げ幅を縮め結局38円高の36,065円で取引を終えています。一方でTOPIXは下落となりましたが、新興市場は高く東証グロース市場250指数が上昇となっています。

2.個別銘柄等

コーエーテクモホールディングス(3635)が一時4.7%高となりました。第3四半期9ヶ月間累計の営業利益はゲームの開発体制の強化により膨らんでいる人件費などが重荷となって前年同期比で11.7%減となりましたが、第3四半期3ヶ月間の営業利益が前年同期比で38.3%増と増益に転じたことで買いが優勢となりました。九電工(1959)も一時5.7%高となり昨年来高値を更新しました。熊本や長崎、鹿児島県を中心に進む半導体関連の工場建設や福岡市内、首都圏での大型の再開発など電設工事の需要が旺盛だったことで第3四半期の営業利益が前年同期比で48.8%増となったことを好感した買いが入りました。キヤノンマーケティングジャパン(8060)も一時4.1%高となり上場来高値を更新しました。企業向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)支援サービスなどが好調だったことで2023年12月期の営業利益が前期比で5.1%増となり過去最高益を更新したことから買いが優勢となりました。東証スタンダード市場では東映アニメーション(4816)が一時10.1%高となりました。前期に公開した映画の波及効果が続き、配信権や商品化権の販売、商品販売事業が期初時点の予想を上回ったため190億円とみていた通期の営業利益の見通しを205億円に上方修正したことから買いを集めました。一方で日本航空電子工業(6807)が一時18.1%安となりました。主力のコネクター事業が携帯機器や産業機器の需要低迷による不振で第3四半期の営業利益が前年同期比で29%減となったことから売りが膨らみました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は38円高となりました。米長期金利の低下を受けて昨日の米国市場が上昇し、ダウ平均とS&P500株価指数が史上最高値を更新したことから買いが優勢となりました。しかし、一時は220円以上上昇する場面もありましたが、日米の決算発表や米連邦公開市場委員会(FOMC)、米雇用統計など重要なイベントを控えていることもあり買い一巡後に伸び悩むと小幅高で取引を終えました。そのため今週は重要イベントが目白押しで様子見となりやすいなか、どこまで水準を切り上げることができるかがポイントとなりそうです。なお、本日も引け後にはオリエンタルランド(4661)やコマツ(6301)、JR東海(9022)などが決算を発表する予定です。また、日本時間の31日午前0時には1月の米コンファレンスボード消費者信頼感指数や12月の米雇用動態調査(JOLTS)が発表されるほか、30日の米国ではグーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]やアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]、マイクロソフト[MSFT]などが決算発表を予定しています。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)