東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は5日続伸となりました。551円高の35,601円で寄り付いた日経平均は直後に789円高の35,839円まで上昇した後伸び悩むと10時20分前に312円高の35,362円まで上げ幅を縮めました。しかし、後場に入って再び上げ幅を広げると結局527円高の35,577円で取引を終え連日で昨年来高値を更新しています。こうしたなか新興市場も高く東証グロース市場250指数が上昇となっています。

2.個別銘柄等

ファーストリテイリング(9983)が一時7.0%高となり上場来高値を更新しました。行動制限の緩和で主力の中国事業が回復したことなどで第1四半期の営業利益が前年同期比で25.3%増となり、市場予想も上回ったことから大幅高となりました。USEN-NEXT HOLDINGS(9418)も一時11.6%高となり上場来高値を更新しました。動画配信サービス「U-NEXT」で有料会員数が伸びたことなどにより第1四半期の営業利益が前年同期比で63.0%増となったことから上げ幅を広げました。第3四半期決算を発表したライフコーポレーション(8194)も一時10.2%高となりました。値上げで客単価が上昇していることに加え、健康志向を訴求した高単価のPB商品など付加価値の高い商品の販売が増えていることなどから198億円とみていた通期の営業利益の見通しを222億円に上方修正したことで買いを集めました。ルネサスエレクトロニクス(6723)も一時3.4%高となりました。電気自動車(EV)向け需要を開拓する目的でパワー半導体大手の米トランスフォーム[TGAN]を3億3900万ドルで買収すると発表したことを好感した買いが入りました。一方で第3四半期決算を発表したディップ(2379)やローツェ(6323)が大幅安となりました。ディップはアルバイト・パートの新規求人が減少傾向に転じていることなどから145億円とみていた通期の営業利益の見通しを119億円に下方修正したことで21.6%下落しストップ安となり昨年来安値を更新しました。半導体ウエハー搬送装置のローツェも半導体の市況悪化などの影響でメーカーが一時的な在庫調整や設備投資の先送りに動き販売が悪化したことなどにより第3四半期の営業利益が前年同期比で11.1%減となったことから一時7.2%安となっています。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は527円高となりました。昨日の米国市場でダウ平均が小幅ながら上昇したことや、米エヌビディア[NVDA]が上場来高値を連日で更新するなどハイテク株の一角が買われたことなどもあって買いが優勢となりました。朝方には800円近く上げる場面もありましたが、昨日までの4日間ですでに1,700円以上上昇していることもありさすがに買い一巡後には伸び悩みました。しかし、高値警戒感はあるものの一日を通して堅調に推移し、大幅高で昨年来高値を更新したことから日本株への先高観は強いといえそうです。なお、2月決算企業の第3四半期決算発表が続いていますが本日も引け後にはローソン(2651)やイオン(8267)、安川電機(6506)などが決算を発表する予定です。また、米国では大手金融を皮切りに決算発表がスタートします。12日はJPモルガン・チェース[JPM]やバンク・オブ・アメリカ[BAC]、ウェルズ・ファーゴ[WFC]、シティーグループ[C]などが決算発表を予定しています。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)