【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 36,204.44  ▼41.06 (12/4)
NASDAQ: 14,185.49  ▼119.54 (12/4)

1.概況

米国市場は利益確定の売りが出て反落となりました。156ドル安でスタートしたダウ平均は直後に215ドル安まで下落した後先週末の終値近辺まで急速に持ち直しましたが、戻し切れないと再び下げ幅を広げ昼前には186ドル安まで下落しました。しかし、午後に入って徐々に下げ幅を縮めると結局41ドル安の36,204ドルで取引を終え5日ぶりに反落となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も119ポイント安の14,185ポイントと反落となりました。

2.経済指標等

10月の米製造業受注は前月比3.6%減となり市場予想も下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち6業種が下げ、コミュニケーション・サービスと情報技術、素材が1%以上下落しました。一方で不動産やヘルスケアなどの4業種が上げています。金融は変わらずとなっています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではスリーエム[MMM]が3%を超える上昇となったほか、メルク[MRK]とナイキ[NKE]、ホーム・デポ[HD]も1%以上上げました。一方でセールスフォース[CRM]とインテル[INTC]が3%を上回る下落となり、マイクロソフト[MSFT]とベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]も1%以上下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、半導体株が安くアドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]とマイクロン・テクノロジー[MU]、エヌビディア[NVDA]が2%を超える下落となり、ウエスタン・デジタル[WDC]も2%近く下げました。また、主力ハイテク株も軟調でネットフリックス[NFLX]が2%を上回る下落となり、グーグルの持ち株会社であるアルファベット[GOOGL]も2%近く下げています。アマゾン・ドット・コム[AMZN]とテスラ[TSLA]も1%以上下落しました。配車サービス大手のウーバーテクノロジーズ[UBER]はS&P500株価指数の構成銘柄に新たに採用されることになったことから2%を超える上昇となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.06%高い4.25%となりました。ドル円は147円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が朝方の売り一巡後に下げ渋るような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)