【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,663.72  △87.13 (9/11)
NASDAQ: 13,917.89  △156.37 (9/11)

1.概況

米国市場はハイテク株への買いが続き上昇しました。73ドル高でスタートしたダウ平均は直後に207ドル高まで上昇した後伸び悩むと昼前に2ドル高まで上げ幅を縮めました。しかし、マイナスになることなく踏み止まると午後に入って持ち直し結局87ドル高の34,663ドルで取引を終え3日続伸となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も156ポイント高の13,917ポイントと続伸となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち9業種が上げ、一般消費財・サービスが3%近く上昇したほか、コミュニケーション・サービスも1%以上上げました。一方でエネルギーと資本財・サービスの2業種が下げ、エネルギーは1%を超える下落となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄ではスリーエム[MMM]とインテル[INTC]、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]、ジョンソン・エンド・ジョンソン[JNJ]、プロクター・アンド・ギャンブル[PG]、ウォルト・ディズニー[DIS]、マイクロソフト[MSFT]が1%以上上げました。一方でウォルグリーン・ブーツ・アライアンス[WBA]とシェブロン[CVX]が2%を超える下落となりました。ダウ平均構成銘柄以外では主力ハイテク株が高く、テスラ[TSLA]が投資判断と目標株価の引き上げを受けて10%高となったほか、フェイスブックを運営するメタ・プラットフォームズ[META]もより高性能の新たなAI(人工知能)の開発を進めていると伝わったことで3%を超える上昇となりました。また、アマゾン・ドット・コム[AMZN]も3%以上上げています。さらにクアルコム[QCOM]もアップル[AAPL]と2024年から2026年までの3年間にわたってiPhone向けに通信半導体を供給する契約を結んだと発表したことで4%近く上昇しています。

5.為替・金利等

長期金利は0.03%高い4.29%となりました。ドル円は146円台半ばで推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が一目均衡表の雲の上限(32,718円)を試すような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)