【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 34,346.90  △247.48 (8/25)
NASDAQ: 13,590.65  △126.67 (8/25)

1.概況

先週末の米国市場は、米カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を受けて利上げ長期化への過度な警戒感が後退し反発しました。117ドル高でスタートしたダウ平均はパウエルFRB議長が講演で経済指標次第でさらに金利を引き上げる用意があると述べたことからまもなくしてマイナスに転じました。しかし、70ドル安で下げ渋ると持ち直し、講演内容が予想の範囲内だったことなどから利上げ長期化への過度な警戒感が後退し後場に入り上げ幅を広げる展開となりました。取引終盤に342ドル高まで上昇したダウ平均は引けにかけてやや上げ幅を縮めたものの結局247ドル高の34,346ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も126ポイント高の13,590ポイントとなっています。

2.経済指標等

8月の米ミシガン大学消費者態度指数確報値は69.5と速報値から下方修正され市場予想も下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも一般消費財・サービスとエネルギーが1%以上上昇しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上げました。そのなかでもボーイング(BA)が主力小型機「737Max」の中国への納入を年4ぶりに再開する準備をしていると伝わったことで3%近く上昇したほか、インテル(INTC)も2%高となりました。セールスフォース(CRM)も2%近く上げ、ビザ(V)とアップル(AAPL)、IBM(IBM)、ナイキ(NKE)、キャタピラー(CAT)、ウォルト・ディズニー(DIS)も1%以上上昇しています。一方でウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)とトラベラーズ(TRV)、JPモルガン・チェース(JPM)、アムジェン(AMGN)、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が小幅に下げています。

ダウ平均構成銘柄以外では、百貨店のノードストローム(JWN)が決算で売上高が前年同期比で減収となったことや業績予想を据え置いたことなどから7%を超える下落となりました。衣料品小売大手のギャップ(GPS)は決算で利益が市場予想を上回ったことから7%以上上げています。

5.為替・金利等

先週末の長期金利は変わらずの4.23%となりました。ドル円は146円台前半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が5日移動平均線(先週末時点で31,868円)を超えて上値を伸ばすことができるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)