東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は米国株安を受けて大幅続落となりました。331円安の32,375円で寄り付いた日経平均は取引開始から5分余りで240円安の32,467円まで持ち直しました。しかし、節目の32,500円を前に上値が押さえられると下げ幅を大きく広げ10時過ぎに527円安の32,180円まで下落し、463円安の32,244円で前場を終えました。471円安の32,236円でスタートした後場の日経平均は13時過ぎに329円安の32,378円まで戻しましたが、引けにかけて下げ幅を広げると14時50分に565円安の32,142円まで下落し結局548円安の32,159円で取引を終えています。こうしたなか新興株も安く東証マザーズ指数が下落となっています。

2.個別銘柄等

第1四半期決算を発表し通期の業績予想を上方修正したサンリオ(8136)や京王電鉄(9008)が買われました。サンリオは新型コロナウイルスの感染拡大が収束し、テーマパークの来客数が想定を上回って推移していることなどで112億円とみていた通期の営業利益を170億円に引き上げたことで14.9%上昇しストップ高となり年初来高値を更新しました。京王電鉄も訪日客の増加によりホテル事業が好調に推移していることや、運賃の改定もあり通期の営業利益の見通しを210億円から330億円に上方修正したことで一時6.0%高となりました。

また、同じく第1四半期決算を発表した日本郵船(9101)や川崎汽船(9107)も自社株買いを発表したことから高く、日本郵船が一時8.3%高、川崎汽船も一時6.4%高となり揃って年初来高値を更新しています。さらに伊藤忠テクノソリューションズ(4739)も11.0%高となり年初来高値を更新しました。伊藤忠商事(8001)が1株につき4,325円でTOB(株式公開買い付け)を実施し、伊藤忠テクノソリューションズを完全子会社にすると発表したことで大幅高となりました。一方で第1四半期決算を発表したTDK(6762)が10.2%安となりました。企業のデータセンター向け投資の低迷の影響を受け、ハードディスクドライブ(HDD)用部品の販売が落ち込むことなどで1900億円とみていた通期の営業利益の見通しを1500億円に下方修正し、一転して減益予想となったことから売りが膨らみました。上期決算を発表したヤマハ(7951)も14.6%安となりました。電子ピアノのエントリーモデルの販売が低調なことなどで560億円とみていた通期の営業利益の見通しを500億円に引き下げたことから売りがかさみました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は548円安となりました。大手格付け会社による米国債の格下げを警戒した売りが出たことなどで昨日の米国市場が大きく下げたことから大幅続落となり、一目均衡表の雲の上限(32,602円)や節目の32,500円を割り込み大きく下げ幅を広げました。そのため警戒ムードが一段と強まりそうですが、昨日と本日の2日間で1,300円以上下げたこともあり明日以降の自律反発に期待したいところです。なお、決算発表が本格化しています。本日も引け後には三越伊勢丹ホールディングス(3099)やJFEホールディングス(5411)、任天堂(7974)、ヤマトホールディングス(9064)、花王(4452)などが決算を発表する予定です。

また、日本時間の21時30分には米新規失業保険申請件数や4-6月期の米労働生産性指数速報値が発表されるほか、23時には7月の米ISM非製造業景況感指数などが発表される予定です。さらに3日の米国ではアップル[AAPL]やアマゾン・ドット・コム[AMZN]などが決算発表を予定しています。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)