今、米国にいます。週初めにグループ会社TradeStationのシカゴオフィスを訪問したあと、ニューヨークに移動しました。こちらの時間の今朝、6月の米CPIが発表され、市場予想を下回ったことからインフレ懸念も落ち着き、S&P500もNASDAQも今年最高値更新ということで、株式市場は活況でした。そして、ニューヨークという街も、引き続きエネルギッシュで活気があります。しかし私にとっての米国は、エキサイトメントというより、チャレンジです。

私は、社会人のスタートを銀行で切り、プライベート・エクイティ・ファンドを経てマネックスグループに参画したのですが、金融業界でフロントにいる女性に対するバイアスだったのか、昔は、帰国子女か海外留学経験者と思われ、当然に英語ができる人と思われていました。しかし、事実は異なり、留学も海外赴任もしてみたかったけれどそのような機会には恵まれず、別のことに打ち込んでいました。したがって、今も、英語でのコミュニケーションにとても苦労しています。今も毎日英語の勉強をしていますが、自分の期待するようには上達しません。

立場上、自分がしっかりと意見や考えを伝えないといけないにも関わらず、いつももどかしく、毎回落ち込むのですが、海外赴任中の友人やMBAホルダーの友人にその不甲斐ない気持ちを吐露するたびに、「よし!頑張ろう!」と思います。というのも、彼ら彼女らも、すべてを聞き取れているわけでもないし、伝えたいことを伝えきれていないし、何よりも、最初は本当に苦労した、と言うのです。そう、彼ら彼女らが苦労していたとき、私は違う経験を積み、異なる苦労をしていたわけで、単に、苦労の順番が違っていただけなんです。

若い時の苦労は買ってでもしろ、と言いますが、いくつになっても常に「はじめて」はあります。過去の経験は必ず今につながっているし、だから、年齢にかかわらず、挑戦し続けて前に進んでいくのだと思います。

そんな話を社内でもするのですが、そうしていたら、「今からでも遅くないと思うから〇〇をはじめました!」と言ってくれる人が増えました。すごく嬉しいです。私は、チャレンジに寛容でありたいし、皆のチャレンジから生まれる多様性を大切にしたい。だから、私自身、これからも苦労を買ってでもしたいと思います。また明日からも頑張ります!